長時間にわたる座り作業や立ち作業。
これでは普段から過ごしているだけでむくんでしまう環境といっても過言ではありませんよね。
そんな中で過ごせば当然、足はむくんでしまいます。
他にもお酒の飲み過ぎや気候の変化によっても顔や手も。
様々な要因が元で体は簡単にむくみます。
体がむくめば、重く感じたり、強烈な倦怠感に襲われたりと、
身体の不調にも繋がりいい事なんてありませんよね。
しかし、どんな原因であっても基本的に血流をよくすることでむくみは改善されます。
そこで今回は、ヨガで血行を促進しデトックス効果でむくみを改善する方法をご紹介します。
そもそもむくみが起こる原因とは?
むくみといっても何が原因で起こっているのか分からなければ対策や改善策は分かりませんよね。
ここでは、むくみの原因をご紹介していきます。
むくみは余分な水分
人の体の約60%は水分でできており、そのうち40%は細胞内、20%は細胞外となっています。
また、細胞外の20%のうち5%は血液、残りの15%は細胞と細胞の間にある水分です。
むくみはこれらの割合が崩れ、バランスをとれなくなることで、
細胞と細胞の間に余分な水分が溜まり、むくみが発生してしまいます。
むくみは血液の悪循環
むくみは余分な水分ですが、
いくら水分補給をしたからといってむくみに繋がるというわけではありません。
というのも、むくみの主な原因は余分な水分ではありますが、
起こる要因としては血液の循環が悪くなった時です。
例えば足は心臓よりも下にあり、重力の影響によって血液自体が戻りにくくなっています。
そのため、ふくらはぎの筋ポンプ作用と静脈の弁により血液を戻していきます。
しかし、ずっと同じ体制からあまり動かさない状態が続くと、
筋ポンプ作用が働いてくれず血流が悪くなってしまうのです。
他にも窮屈な服を着ていたり、塩分の摂りすぎもむくみの原因に繋がります。
むくみに対する勘違いは逆効果
様々な原因からむくみは発生してしまいますが、
一番気をつけたいことは「原因を勘違いしていたら治すことはできない」ということです。
むくみの原因が水分とは言いましたが、
水分を取らないからといって「むくまない」というわけでも、
水分補給をしたからと言って「むくむ」わけでもないのです。
それなのに、水分補給に制限をかけてもむくみを治すことはできません。
例えば、お酒を飲むと顔がむくんでしまうとよく言いますが、あれも実は勘違いです。
実際には、お酒と食べるおつまみによる過剰な塩分摂取が原因だったり、
飲酒後すぐに寝てしまい水分が体内にため込まれるためにむくんでしまうというのが要因です。
しかし、だからといってお酒を飲まないことがむくみ解消に繋がるとは言い切れません。
なので、むくみは原因をしっかりと理解し、正しく解消するのが一番いい方法なのです。
むくみに効く改善ヨガポーズ3選
体がむくんだままでは、
いくら寝て起きれば多少は解消されているとはいえ100%の状態ではありません。
やはり、余計なむくみは取って次の日もスッキリ過ごしたいものですよね。
そこでここからは、むくみを改善するヨガをご紹介していきます。
ダウンドックのポーズ
- 四つん這いになり、足は腰幅、手は肩幅に開きます。
- 両手でマットを押し、つま先を立てながらお尻を高く持ち上げます。
- 指先から尾てい骨までが一直線にします。
- 息を吐きながらかかとを床に降ろしていきます。
この時辛ければ膝を曲げても大丈夫です。 - 足裏が伸びている感じがしたら数呼吸間キープしてください。
- 息を吐きながら両膝をマットにつけて元の姿勢に戻ります。
このポーズは、血行促進やむくみ解消の他にも、肩こりの解消にも良いです。
また、バストアップやヒップアップ効果もあるので一石二鳥なポーズです。
三日月のポーズ
- 膝立ちになり膝を肩幅に合わせます。
- 右足を前に一歩踏み出した状態で片膝立ちをします。
- 両手をマットについた状態で左足を後ろに伸ばします。
- 両手を前足の膝の上に置き、下半身の位置を整えます。
- 息を吸い、両手を上にあげ、息を吐きながら腰を下に落とします。
- そのまま30秒ほど保ちます。
- そこから息を吐きながら上半身を後ろに反らしていきます。
- 戻すときも息を吐きながら上半身の位置を戻し、一度両手を膝の上においてからマットに両手をつきます。
- 反対側も同様に行います。
このポーズでは、下半身の筋力アップや姿勢改善などに効果的です。
また、骨盤の歪みや倦怠感に加え疲れなども改善し、疲れにくい体を作ってくれます。
ワシのポーズ
- マットに立ち、床と平行になるように手を前に伸ばします。
- 伸ばした手を右腕を左上にのせるようにクロスさせます。
- 腕をクロスさせたまま肘を90度に曲げ、手の甲と甲を合わせます。
この時、余裕であれば手のひらとひらを合わせてみてください。 - その状態から左足をゆっくりと床から離し、右足にかけます。
- この状態のまま15~30秒ほど制止してください。
- 反対側も同様に行います。
このポーズは、血行促進やむくみ解消他にも骨盤の歪みにも効果的です。
ただ、ヨガをはじめたての方には少々難しいため、ヨガストラップなどを使ってみてください。
また、クロスしてあげた足を巻きつける代わりに、
上げた足の親指で床を押しバランスをとるだけでも大丈夫ですよ。
まとめ
今回は、むくみの原因や改善ヨガをご紹介しました。
- むくみは余分な水分
- 原因は重力や過剰な塩分摂取による血液の悪循環
- 勘違いをしていてはむくみは治らない
1日を通して溜まったむくみはその日のうちに解消することで次の日に持ち越さずスッキリとした身体で新しい1日を過ごすことができます。
また、むくみ改善ヨガの中には、むくみだけでなく女性に嬉しいバストアップやヒップアップ効果、骨盤の歪みや姿勢の改善など良いことばかりです。
なので、むくみに悩まされている人だけでなくても是非やってみてください。
むくみが解消や姿勢が良くなるだけで日々の気分などもよくなりますよ。